乃木坂駅を出てすぐに乃木神社があります。
縁結びや夫婦円満や学業成就などのご利益があります。最近では乃木坂46の聖地ともなっている乃木神社。
乃木神社に祀られているのは明治時代の陸軍軍人で学習院長を任せられた時期もある乃木希典と、その妻の静子夫人です。
ご夫婦は明治天皇の御大葬の日の20時を過ぎた頃に殉職し、それからすぐに静子夫人もに自刃。その後二人の死去を受け乃木邸の隣に乃木神社が建てられました。
乃木神社の境内へ

乃木神社を散歩します。新緑がまぶしい5月に訪れました

境内のご案内です。

本殿へ向かって進みます。乃木神社はバリアフリーがしっかりしていて入口や本殿にもスロープがあります。

右手の丸い形をしたものはおみくじを結ぶ場所。

自動の手水舎がありました。

お参りしましょう。広い境内で気持ちが良いです。

本殿への道にはコロナ対策でしょうか。一定の感覚で紐のついた石が置いてありました。言葉での表示よりもいいですね。

右の狛犬。近づくと想像以上の大きいです。

左の狛犬。とても凛々しいです。

お参りしましょう。

奥に本殿が見えますが中へ入れません。

本殿の右側にさざれ石があります。
さざれ石とは小さな石という意味ですが、長い年月をかけて一つの大きな岩に変化したものもさざれ石と呼ぶそうです。
日本各地の神社にもさざれ石があります。

乃木神社にある宝物殿があり、入場無料です。

境内にはベンチもあります。

絵馬も沢山ありました。
乃木神社の雷神木

本殿でお参りした左へ行くと雷神木があります。

お参りの後にそのまま左に進み、右手奥に行くと、

雷神木があります。ちなみにここから奥へは立入禁止でした。
昭和47年の神社例祭前夜に落雷があり3メートルもある樹の破片が拝殿内に落下しましたが何も壊れなかったそうです。その時にこの楠の木が身代わりなってくれたのではということで雷神木として祀られています。
正松神社

本殿の右手に正松神社があります。

案内のある通りに進んでいくと、

赤いじゅうたんの左奥に正松神社があります。

鳥居が見えてきました。

正松神社は吉田松陰の甥にもつ玉木文之進正が祀られています。
玉木は長州萩の学者であり松下村塾の開祖。乃木は玉木に師事し松陰を深く敬慕されていたそう。戦災復興時に萩の松陰神社から御分霊を移して祀られたそうです。

本殿へは大きくて立派な飛び石があります。

正松神社は少し奥にありますが、お参りしてみると木々に囲まれて木漏れ日が差し込む場所でとても落ち着く場所でした。

お参りから戻る道の先は乃木會舘に通じる通路でしょうか。ずっと奥の方まで赤いじゅうたんが続いていました。
乃木神社の前を通ると乃木會舘で結婚式を挙げているのをよく見かけます。
教育の碑

乃木神社には学業に関する神社や碑がけっこうあります。
教育の碑は乃木が学習院院長に任命された時に明治天皇から賜った和歌の石碑です。
赤坂王子稲荷神社

乃木神社には赤坂王子稲荷神社があります。
千本鳥居を上っていきましょう。

距離が短いのですぐに本殿に到着できます。小さなお子さんでも上れそうですね。
赤坂王子稲荷神社は北区王子にあった王子稲荷神社を戦災復興を機に乃木神社に移し祀ったそうです。

拝観したら同じ道ではなく右手にある千本鳥居をくぐって階段を下ります。
乃木坂の由来の碑

乃木神社の一の鳥居に入る手前に乃木坂の由来の碑があります。乃木坂は江戸時代には幽霊坂と呼ばれていたそうですが、大正元年に名前が変更になったそうです。その後その周辺も乃木坂と呼ばれるようになりました。
旧乃木邸が見学できる

乃木神社のとなりには乃木希典の邸宅だった場所で旧邸宅や馬小屋がそのまま残されています。

年3回邸宅内を一般公開もしているそうですが、普段でも邸宅内を観覧できる通路があり窓越しに部屋の中の様子を見ることができます。

入って行きましょう。

入るとすぐに分かれ道があり、右に上がると乃木家の小社があります。

私は階段を上りました。

乃木家の小社の手水舎があります。

小社には乃木家の祖先とご令息との御霊が祀られているそうです。

小社のすぐ近くには農学者豊永直利氏のイタリア凱旋の際に寄贈された月桂樹があります。乃木希典が自ら植えたそうです。

小社の左脇に道がありこの道からも旧乃木邸の中を観覧できる通路につながっています。私はここからは上がらずに外苑東通り側まで進みました。
旧乃木邸の外観

外苑東通り側に進むと旧乃木邸の地下階に入る内玄関があります。内玄関の方が表玄関より立派にみえました。

その脇には乃木大将と辻占売りの少年の銅像があります。
乃木希典が金沢を訪れた時に辻占売りを営みながら一家を支える少年を励まし金壱円を手渡しました。その後少年は金箔業で大きな実績を積み上げたとのこと。
旧乃木邸内を見学

乃木公園の中にそのまま残されている旧乃木希典邸宅は普段は外から部屋の様子を見ることができます。

この頃の邸宅にしては質素な造りだったそうです。

旧乃木邸の表玄関は外苑東通り側にあります。質素な造りだったのがわかります。

すぐ脇の植え込みに乃木邸の由来の看板があります。乃木希典がドイツ留学中にフランス連隊本部を参考にして建てられたそうです。

横にある階段を上っていきましょう。

階段を上ると邸宅を囲むように通路があり、1階部分を見学することができます。ちなみに2階に見えますが下は地下階になります。

最初に見えてきたのは応接室。写真がたくさんありました。

そのとなりに畳の部屋がL字にあり和室が並んでいます。

よく見ると部屋の奥に暖炉が見えます。和室に暖炉なんて珍しい。

上を見上げると旧乃木邸の周辺のタワーマンションやビルが。

旧乃木邸の地下階には台所や女中さんの部屋がったそう。

開園時間は9:00~16:00まで。年末年始は入れません。(2020年5月現在)
旧乃木邸の馬小屋

赤レンガで造られた旧乃木邸の馬小屋が今も残っています。

二頭の馬がいたそうです。

赤レンガの壁が印象的です。

愛馬用の井戸も残っています。


赤レンガので覆われた馬小屋が今も残っています。
乃木公園内を歩く

乃木神社の一の鳥居の辺りに入口があり、入るとすぐにトイレがあります。乃木公園は外苑東通り側からも入ることができます。

乃木神社側から公園に入ると周囲が囲まれたような場所にベンチなどがあり、高い塀の両側に階段があります。

乃木公園は外苑東通りと赤坂通り近くの乃木坂陸橋の横にあってかなりの高低差があります。

けっこう大変な階段です。

階段を上がると、

大きなモニュメントがあります。1996年に造られた津久井利彰作「ひねり・うつり・ながれ」だそうです。こちらから外苑東通り側に出る事もできます。

外苑東通り側からの入口です。
乃木坂駅から乃木神社へのアクセスは

乃木坂駅からは出口1の階段を上って左に行くとすぐに鳥居があります。

出口1は階段のみです。

出口2にはエレベーターがあり、赤坂通りを挟んで反対がに出ます。

エレベーターを上がると、

左手に行くと乃木坂があります。信号を二つ渡って反対側に行けます。

右手に行くと通りを挟んで乃木神社が見えます。乃木會舘の近くまで行くと信号があります。

出口3にはエスカレーターがありますが、

途中から上りと下りの階段に分かれています。

下りの階段を下りて信号を渡ると乃木神社方面に出られます。
乃木坂駅には改札口が二つありますが、反対側の改札口(出口5・6)から出ると駅の中からは戻れません。反対側出口から出て乃木神社へ行こうと思うとと20分くらい歩くことになります。改札口だけは間違えないようにしてくださいね。
赤坂駅からは
赤坂駅からは15分くらいあり、少し距離があります。出口6または7が一番近い出口です。出口7の階段を上がった所にはドトールコーヒーがあるのでそちらの方面へ向かいましょう。また出口6にはエスカレーターがあります。
六本木駅からは
六本木駅からはミッドタウン方面から出て10分くらい。日比谷線からの人は地下よりも地上からの方がわかりやすいと思います。
最後に

境内がとても広く、その周辺を木々が囲んでいてとても気持ちのいい神社です。
乃木會舘など結婚式場もあり夫婦円満や縁結びのご利益もありますが、教育の碑や正松神社など学業成就としてのご利益もあり気持ちが引き締まる思いで拝観しました。
また乃木神社に来たら一緒に旧乃木邸や乃木公園も訪れてみてください。旧乃木邸は普段の日でも外から観ることができいつもとは違う時間と空間を感じることができます。乃木公園の近くにはミッドタウンや国立新美術館、赤坂サカスがありお散歩にはちょうど良いと感じました。








